目次
ドッグフードのメリット。高い栄養価と手づくりに負けない安全性
- 栄養バランス◎。
- 袋を開けてグラムを計るだけ。
- 持ち運びも可能。
- アレルギーにも対応している。
「ドッグフードってほんとに安全?」「アレルギーにならない?」と不安に思ったことがきっかけで手づくり食をはじめる飼い主さんは多いと思います。確かに手づくりなら目に見えて安全で、うちの子だけのレシピで作れます。愛犬のための料理は楽しいですしね♪
でも、人の食事を作るのも大変なのに、犬の栄養バランスを考えて調理するのはすごく大変じゃないですか?
正直、私は愛犬が健康でいるためにどの食材がどれくらい必要なのか分かりません。手づくり食のレシピ本を見たこともありますが、材料と手数の多さにびっくりして、静かに本を閉じました(^^;疲れ果てて帰宅する毎日なので、私にはとても作れません。一方ドッグフードはメリットだらけ(^^)♩
安全面の心配はドッグフードをしっかり選べば解決しますよ!ドッグフードは便利で愛犬の健康維持に役立つものなのです。
ドッグフード誕生の歴史。はじまりは完全に人の都合だった!
ドライドッグフードが誕生したのは1943年。食品産業廃棄物の始末に困ったアメリカの人々が「そうだ、犬にあげてみる?」と思ったことから始まりました。完全に人の都合だったわけです。
便利なドッグフードはすぐに世界中に広まります。もとは食品産業廃棄物なのでコストもかからず、フードメーカーは莫大な儲けを出したそうです。
でもその中で「ペットのために本当にいいフードをつくろう」という人々も現れます( ・∀・)=b グッジョブ♪そして現在のようにたくさんの種類が販売されるようになり、大きく3つに分類されるようになりました。
ドッグフードの分類。選ぶべきはプレミアムフード!
ドックフードは大きく
- リサイクルフード
- エコノミーフード
- プレミアムフード
の3種類に分けられます。「リサイクルフードってエコでいいのかな?」という方や「高級品は買えないからエコノミーで十分」という飼い主さんもいるかもしれませんが、ここは「プレミアム」を選ぶのが正解です。
リサイクルフードやエコノミーフードは、中身よりも宣伝にお金をかけたフードです。宣伝にお金をかけられるほど原材料のコストが安いフードとも言えます。原材料にお金をかけないということは、栄養がないフードだということ。
栄養が足りない状態が続いてしまうので病気にかかりやすく、結果高い治療費や療法食代を払うことになります。一見安くてお買い得に見えても、長期的に見れば健康維持ができるプレミアムフードの方が断然お得なのです。
それでは、どんなフードが「プレミアム」でどんなフードが「リサイクル」や「エコノミー」なのか、詳しくご説明しますね。
【危険】リサイクルフード【注意】
原材料が粗悪で、愛犬の健康を害する恐れのあるフードです。人が食べない食品産業廃棄物(植物の芯や野菜の皮や殻、搾りカス、使用済みの廃油、鳥のクチバシや羽など)や、4Dミート※などのいわゆる“ゴミ”をリサイクルしています。
化学薬品や着色料、化学香料、便を固める成分、強い保存料などを使って長期保存ができるようにし、ペットが喜ぶような味付けにしています。
- 毛がパサパサになり、毛量も増えない
- 体つきが貧相。涙やけや耳の汚れ、嘔吐などが起きやすい
- アレルギーが出たり泌尿器、腎臓、肝臓などの色々な病気にかかりやすくなる
リサイクルフードの主な特徴がこちらです。
※4Dミートとは・・・DEAD(死んだ)・DISEASE(病気の)・DYING(死にかけた)・DISABLED(障害のある)肉のことを指します。豚や牛などの家畜の他、事故などで亡くなった犬や猫も含みます。
【残念】エコノミーフード【いまいち】
お金のかからない副産物を原材料としているフードです。合成の添加物や香料、着色料などを使っています。大手メーカーがつくっていることが多く、動物病院で療法食として販売されていたりします。
原材料の質が低く化学物質も使っているので健康維持や病気の予防にいいとは言えません。アレルギーを起こす犬もいます。
- 涙やけや下痢や嘔吐が起きやすい。
- アレルギーが出たり、肝臓、腎臓、泌尿器などの色々な病気にかかりやすくなる。
↑それを見越して療法食も同時につくっているメーカーもあるんですよ!エコノミーフードの主な特徴がこちらです。
【安心】プレミアムフード【安全】
人が食べられる食材のみを使用し、化学物質や合成の添加物、着色料などを一切使用していないフードです。ペットのための最高のレシピです!^ ^
健康維持に役立つ。強いからだづくりができる。健康トラブルの改善が見込める。
ただ、同じフードでも粒の色や形、大きさ、油分、愛犬の食いつきなどにバラつきがでることがあります。これはすべてナチュラルな素材だからこその問題。化学的な原料を使っていないので、いつも同じものが出来上がるとは限らないのです。
プレミアムフードと売られていても注意が必要な場合も
リサイクルフードやエコノミーフードばかりだった少し前とは違い、今は実店舗でもネットショップでもプレミアムフードを扱う店舗がかなり増えましたね。うれしい限りです(^^♪
ネットで製品を知ってそのまま通販で購入する飼い主さんが特に多いみたいですが、忘れちゃいけないのが疑いのまなざしです。「この話、ホント?」とまずは疑ってかかりましょう。
プロモーションサイトにだまされない
特定のフードブランドにつながるようなプロモーションサイトを見たことがありますか?ドッグフードについて間違った情報を流して、あたかもそのサイトで宣伝しているものだけがプレミアムフードだと思うように仕向けているサイトです。
例えば『ミール』に関して。プロモーションサイトでは、“ミール=副産物。家畜の糞尿やトサカや羽などを粉末にしたもので、とても危険です”などと書かれています。
このせいで「ミールが入っているフードはぜんぶ悪いフードだ!」と思っている飼い主さんがかなりいますが、実は大きな間違いです。リサイクルフードに多い『家禽ミール』などの何が入っているか分からないようなものは確かに問題ですが、プレミアムフードではペットフード先進国であるアメリカの法律に基づいた原材料の表現方法として『ミール』を使用しています。
アメリカの法律によるミールの表現
•ミートミール(精肉からつくる肉紛)
•ボーンミール(肉骨紛)
•バイプロダクトミール(肉や骨に該当しない部分の粉末)
もし原材料表記にバイプロダクトミールと書かれていたらプロモーションサイトのいう通り危険なフードです。でも、チキンミールと表記されているものならどうですか?
チキンミールはチキンを乾燥させてパラパラの粉状にしたもの。余計な水分がないのでタンパク質100%!栄養満点です。また、最近ではフードに入っている肉の量は多ければ多い方がいいという風潮がありますが、これもプロモーションサイトのしわざです(-_-;)
タンパク質は量よりも質が重要です。原材料をまじめに選び、AAFCO(米国飼料検査協会)※の基準を満たすプレミアムフードであれば低タンパクでも全然問題ありません!高タンパクな栄養を必要とする犬もいれば、低タンパクの食事を心がけなければいけない犬もいます。人と同じでそれぞれに合った食事が大切であり、一概には言えません。
プロモーションサイトの力って、思っているよりもすごいんですよね。人は簡単に影響を受けてしまうものなんです。だからこそ、自分自身でフードに関する知識をつけ、信頼できるメーカーを見つけることが重要なのです(`・ω・´)。
※犬や猫が生きていくために必要な栄養規定を定めている協会
インターネットの口コミはいいものも悪いものもチェック
口コミやレビューは飼い主さんのリアルな声を聞ける貴重な情報源♪ですが、できればいい口コミと悪い口コミの両方を探すようにしてください。口コミが全てサクラだってこともあるんですよ!怖い世の中です…。
もし分からないことや気になることがあるときは直接メーカーに問い合わせをしてみるのもいいと思います。その方が早いですしね!それに、その時の対応の仕方で信頼できるメーカーかどうかもなんとなく分かります。
動物病院での販売にも落とし穴が
獣医さんは犬のスペシャリストですが、ドッグフードに関してはあんまりだったりします。営業力の強い大手メーカーのエコノミーフードを勧められるままに販売していることも普通にあるのです。獣医さんの専門は病気や怪我の治療だから仕方ありませんね。
もちろんドッグフードについて詳しい知識を持った獣医さんもいて、そういった獣医さんのいる病院ではプレミアムフードが販売されています。エコノミーフードを扱っている病院や獣医さんが悪い訳ではないですが、フードのことはフードの専門家に聞くのが1番です。
とはいえフードの専門家なんてなかなか身近にはいません(-_-;)だからここは、とことん自分で調べちゃいましょう!
愛犬のためのプレミアムフードの見極め方
まず実行すべきは次の2点です!粗悪なフードをスパッと切り捨てられますよ☆
スーパーやドラッグストア、ホームセンターでは買わない 1キロあたりが1,000円以下のものは選ばない
ひとまずこれでリサイクルフードはほぼ全滅です( ̄ー ̄)ニヤリ
残るはエコノミーフード。消去法で攻めていくしかないのですが、ドッグフードは人の食品よりも規制が緩いので、一見プレミアムフードに見えても加工だけがナチュラルで原材料はリサイクルフードと同レベルだったということもあり((((;゚Д゚)))))))
本当にプレミアムか、それともエセプレミアムかを見極めるのはとっても難しいのです…。でも、愛する我が犬のためですから諦めてはいけません!ポイントは原材料表記とメーカーの信頼性です!以下を参考にしてみてください(^^)
素材は厳選されたヒューマングレードのもの?
食品産業廃棄物を使用せず、人が食べてもOK「ヒューマングレード」の食材を原材料のすべてに使用していることがとにかく大切。
な特に主原料の肉や魚に関しては、どこでどんな風に育った家畜なのかを公表しているとより安心です。多くのプレミアムフードがこだわりの原材料についてホームページで詳しく説明していますので、気になるフードを見つけたらまずはホームページをcheck!次のような記載があれば安心です♡
食品の安全基準が高いニュージランドのブランドは特におすすめです!
アレルギーを起こしやすい食材は入っていない?
「愛犬のために」と言いながら、犬がアレルギーを起こしやすい食材が入っている意味不明なフードもあります。次の食材が使われているものは避けてくださいね。
特にトウモロコシは、安くて表記上栄養成分のパーセンテージを上げることができるのでよく使用されていますが
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犬はトウモロコシを消化できません!
私の愛犬は、トウモロコシ入りフードを与えていた時代、毎朝黄色い胃液を吐いていました。「お腹へったのかな?」と特に気にしていませんでしたが、プレミアムフードを与えてからはすっかり吐かなくなりました。トウモロコシ入りのフードを食べている犬が朝方に黄色い胃液を吐くことは珍しくないそうです。
今思うと、あれは消化できないフードを毎日食べ続けることでダメージを受けた胃腸からの悲鳴だったんですね( ; ; )ゴメンネ
香料や着色料は使っていない?
良くないフードは、発色剤や着色料、香料などを使って品質をごまかそうとします。バレバレですけど(・∀・)ニヤニヤ
美味しそうな色使いで財布のひもを握っている飼い主さんを誘惑するつもりですが、色がはっきりわからない犬にとって着色料は必要ありません.必要ないどころか体にも悪いので、たまったもんじゃありません(`´)よく使われる発色剤や着色料がこちら↓
ジャーキーにも使用されていたりします。人用のハムやソーセージに使われることもありますが、だからといって愛犬には与えちゃダメですよ!
危険な保存料を使用していない?
保存料はだいたい原材料表記の最後に載っています。
手に取ったフードにもしこの記載があったなら、すっと棚に戻しましょう。人の食品には使用を禁じられている成分で、戦争で使用していたこともあるものです。皮膚や目の炎症、肝臓障害などを引き起こすことがあり、化学物質に対する抵抗が人よりも弱い犬の体に少しでも入ることを思うと、恐ろしいを通り越してイラ立ちます。
どうしてそこまで強力な保存料を使う必要があるんでしょうか
答えは簡単。原材料の質が悪いからです。こういった保存料を使用しているエコノミーフードは多いです。そのくせエコノミーフードはクオリティの割に意外と値段がします(-“-)1㎏あたり2,000円以上するものもあり、「それなりに高価なフードだから大丈夫」と思い込んでしまっている飼い主さんもいます。ホームセンターやスーパーだけでなく動物病院で扱っていたりするのでムリもありません。
が!!
エコノミーはあくまでエコノミー。長期的に使用するのであれば愛犬の健康を考えてつくられたプレミアムフードがおすすめです。プレミアムフードは危険な成分が入っていないことの証明として、第三者機関に検査を依頼し結果をホームページなどで公表しているメーカーも多いので安心ですよ♪
原材料表記のウソを見破る方法はありますか?
日本はドッグフードの原材料表記に関する規制が緩いため、素材の状態を正しく表現しているかどうか、メーカーのモラルを信じるしかありません。
例えば、「チキンバイプロダクトミール」を使用している低品質のフードを海外から輸入し、どこぞの悪い輩が表記を「チキン」に変えて、さもナチュラルフードかのように販売するということもあり得るのです
飼い主さんは「チキン」と書かれていたら安全だと信じて買いますよね。どのような状態の肉(または魚)を使用しているのか詳しく表記しているメーカーの方が絶対信頼できますよ!
パッケージにもこだわっている?
プレミアムフードは科学的な保存料を使っていないので、酸化を防ぐためにパッケージにもこだわっています。遮光パッケージやバリアフィルム、真空パックなど、メーカーそれぞれがフードに適した袋を使っているからこそ、ナチュラルな保存料でも未開封であればある程度の保存がきくんです。
パッケージにまで気を配っているメーカーは、そのすごさについてホームページで説明しています。もしホームページでもよく分からないときは、販売店で店員さんに聞いてみましょう。実店舗でもネットショップでもプレミアムフードを扱っているお店はドッグフードの専門店。
詳しい店員さんが必ずいるはずです。仲良くなればいろんなことを教えてくれますよ(^^)
リパック製品ではない?
海外ブランドのフードで起こりやすい問題がリパックです。リパックとはコストのかからない大袋で輸入し、日本で小分けにして販売すること。
小分けにしたフードは1度開けているので空気に触れています。買う前から酸化が始まっているということで、それでは低品質のフードと変わりありません。科学的な保存料を使用していないプレミアムフードは、開封後早めに消費するのが鉄則です。
海外メーカーのフードを買う場合は並行輸入品ではないか、あまりに安くなっていないか確認しましょう。
プレミアムフードを原材料で選ぶ
続いてはプレミアムフードの中から愛犬に合わせたものを絞りこんでいく方法です。まずは原材料で選びましょう!
ドッグフードには
- 複数のお肉(または魚)を使用しているフード(例.チキンとビーフを使ったフード)
- 1種類のお肉(または魚)を使用しているフード(例.チキンのみを使ったフード)
の2種類があります。「どっちでもよくない?」と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、ただなんとなく肉を複数にしたり1種類にしたりしているわけじゃないんですよ!それぞれ目的が異なるので愛犬に合わせて使い分けるのがベストなんです。
複数の肉や魚を使っているフードの目的と原材料の特徴
特定のタンパク質だけが体に溜まるのを防ぎ、アレルギーを発症や遺伝を遅らせる
アレルギーはホルモン剤などを投与された品質の良くないタンパク質や炭水化物を食べ続けることによって発症します。質のいい肉や魚を複数使ったフードを与えてあげればリスクが減るんです。何種類か肉や魚が入っていれば、そのぶんいろいろな栄養も摂れますしね。
このタイプのフードはアレルギーのない犬や仔犬におすすめです。それでは複数のタンパク源を使ったドッグフードによく使用される肉や魚の特徴をご説明します(^_-)
チキン
よく使用される人気のお肉。嗜好性が高く低脂肪で、健康維持に欠かせないアミノ酸をバランスよく含んでいます。
ビーフ
適度な脂肪分が食欲をそそります。高タンパクで鉄や亜鉛も豊富。食が細い犬にいいですね。
ラム
脂肪の代謝に関係するカルニチンが豊富。ヘルシーなのでぽっちゃりさんや食いしん坊な愛犬にぴったりです。
サーモン
消化吸収がよく、アンチエイジングに効果的なアスタキサンチンやオメガ3脂肪酸、DHAなどを含みます。ツヤツヤコートが欲しい犬におすすめです。
肉や魚を1種類に限定しているフードの目的と原材料の特徴
アレルギーを起こす可能性があるものを避ける
すでにアレルギーがある、アレルギーの疑いがある、涙やけや耳汚れが気になるという犬におすすめです。これまで食べたことがないような珍しい肉や魚がメインになっているものを選びましょう。アレルギーは同じ食材を食べ続けることで起こるので、新しい食材を試してみるわけです。
ただ同じフードをずっと与えていると今度はそのフードにアレルギーを起こしてしまう可能性がでてきますよね。そこで、フードローテーションというものを行います。
フードローテーションとは
3ヶ月~半年ほどの間隔でフードを変えていく食べさせ方です。フードを3種類くらい選んでローテーションしましょう。新たなアレルギー発症の予防ができます。
【フードローテーションの例】
ダックのフードを3ヶ月 → ベニソンのフードを3ヶ月 → カンガルーのフードを3ヶ月、その後またダックのフードへ…。とある程度のスパンで繰り返します。
低アレルギーの肉には次のようなものがあります。
ダック
ほどよく脂がのった美味しい肉です。低アレルギーとして人気ですが、チキンにアレルギーのある犬は同じ家禽類のため体が勘違いして反応してしまうことがあります!
ラビット
高タンパク低脂肪の肉です。アレルギーが多い犬におすすめですが、なにぶん珍しい原材料なので廃盤になる可能性も。ラビットのフードしか食べられないなら製造しているメーカーを複数調べておくといいですよ。
ベニソン(ラム)
ベニソンとは鹿のこと。鹿肉はアレルギーがない犬にもぜひ与えたい栄養の宝庫!高タンパク低脂肪でアミノ酸や鉄分も豊富に含み、食いつきもバツグンです。
カンガルー
カンガルーはキレイな場所にしか生息しない動物。安全で上質な肉です。脂肪分が少なく、ダイエットの強い味方である共役リノール酸を含んでいるので太りぎみの犬にもおすすめです。
穀物入りのドッグフードはアリかナシか
穀物アレルギーの犬に向けてつくられたのが穀物不使用のグレインフリーフード。「犬は穀物の消化が苦手だ」という情報がプロモーションサイトにより世間に広まり、グレインフリーのフードは一時期ブームになりました。
その名残か「穀物が入っているフードはダメなんでしょ?」と言う飼い主さんもいますが、それは少し違います。穀物入りのフードは全然アリです!
注意すべきはアレルギーが起きやすい小麦。プレミアムフードは小麦以外の穀物を犬が消化をしやすいようなかたちで配合しているので心配ありません。穀物はドライフードをつくる時につなぎになりますし、肉類からは得られない栄養も補給できます。実はグレインフリー反対派のプレミアムフードメーカーもあるくらいなんですよ。
私はそのコに合ったプレミアムフードなら穀物を使っていてもいなくてもどちらでもいいと思います。なので、アレルギーのない犬は小麦だけ避ければOKです。
「もうアレルギーがある」「もしやアレルギーでは?」という犬は、グレインフリーかグルテンフリーのフードを選びましょう。それぞれの特徴を説明します。
グレインフリー
麦や米、玄米などの穀物を使っていないフードです。穀物の代わりにじゃがいもやさつまいも、エンドウ豆などを炭水化物として使っています。
グルテンフリー
玄米やソルガムなどグルテンを含まない穀物を使ったフードです。グルテンとは穀物に含まれるタンパク質の1種で、アレルギーなど小麦で起こるいろいろな症状の原因となるやっかいなヤツ。グルテンフリーなら穀物の貴重な栄養は摂れてアレルギーも予防できます。
プレミアムフードを健康トラブルに合わせて選ぶ
愛犬を見ていると、
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あーカユイ!マジ無理寝らんない
とアピールしてくることがあります。これは「フード変えてよ」のサインだと私は思っています。飼い主さんにどんなサインを送るかはそのコによって違いますが、愛犬からの無言の圧を見逃さないよう、便や皮膚の状態は常に観察するようにしましょう。健康状態に応じてフードを変更してみてください(^^)
軟便や下痢になる
食べすぎや気温の変化などで起こる軟便や下痢もありますが、フードが原因になることもあります。もしかすると肉の量が多すぎるのかもしれません。肉が多いフードはそのぶん炭水化物が減り、脂肪が増えます。脂が多くて炭水化物からとれる繊維が少ない食事は軟便になりやすくなりますよね。
毛ヅヤが悪い
栄養がうまく吸収できていないかもしれません。消化にやさしい魚系のフードや、グレインフリーに変更してみるといいでしょう。
皮膚の状態がよくない
油分が少ないフードを試してみてください。油分の量は原材料表記では分からないので粒を触って確かめます。ベタベタするものは サラッとしているものは です。私の犬も油が多いと体がクサくなったり耳が汚れたりします。
涙やけが治らない
遺伝や生まれつき涙管がつまっていることが原因の涙やけは治りにくいですが、タンパク質をうまく消化できていないことが理由なら、
泌尿器トラブルが起きやすい
泌尿器トラブルが起きやすい犬にはクランベリーが配合されているフードがおすすめです。クランベリーには尿路感染症の予防や改善に効果的なキナ酸が含まれています。また、主原料はミネラル量が低いターキーなどがおすすめです。
関節が弱い
グルコサミンやコンドロイチン、緑イ貝など関節にいい成分が配合されているものを選びましょう。ただ、仔犬の場合はグルコサミンやコンドロイチンを与えるとかえって関節の成長の妨げになるという意見もあります。
太りやすい
ダイエットフードはカロリーだけじゃなくタンパク質の値も大事。できるだけ高タンパクで低脂肪のものがおすすめです。筋肉をつけて痩せやすい体に導いてくれます。←私の犬はこのタイプのダイエットフードを1年与えて10キロから8.9キロまで痩せました(^^♪
痩せすぎている
たくさん食べてもそのぶん便で出てしまう犬、食が細い犬には、仔犬用のような少量でも栄養を摂取できる高カロリーのフードがおすすめです。
プレミアムフードを食いつきで選ぶ
小型犬に多い「食べない」というお悩み。食べない原因は様々ですが、私がこれまでに見てきた大勢の【小さな食べない犬達?】は、みんな高価な美味しいもを少量食べるというセレブのような性格でした(笑)
できるだけ食いつきがいいものを探しているという方は、以下を参考にしてみてください♪
肉はたっぷりが常識。内臓も忘れずに
魚が主原料のフードよりも2種類以上の肉を使ったフードで、ハートやレバーなどの内臓部分が入っているものが人気でした!
肉類の量は多ければ多い方がいいようでしたが、ニュージーランド産など高品質な肉であれば含有量はそこまで高くなくてもいいみたいです(笑)。食が細いぶんより栄養が摂れるもの欲しているのかもしれませんね(^^)
体に合わせた粒の大きさを
ペレットタイプの大きめな粒では食べなくても、同じフードの小粒に変えたら食べるようになったという犬もいます。やっぱり小型犬には食べやすい小粒が支持されているようですね!
具体的なサイズでいうと直径5㎜程度のものが好まれていました。食いつきを気にする方は購入前に粒の大きさも忘れずにチェックしておきましょう。
プレミアムフードを愛犬の年齢で選ぶ
ドッグフードにはオールブリード(全年齢対応)のものと、ライフステージ別(仔犬用、老犬用など)のものがあります。
オールブリード
自然界には仔犬用の獲物、成犬用の獲物などはなく、同じものでも与え方を変えれば年齢に合わせた食事になるという考え方のフード
ライフステージ別
仔犬に必要な栄養と老犬に必要な栄養は異なるという考え方のフード
どちらを与えてもOKですが、仔犬の場合は仔犬用を与える方が飼い主さん的には楽かなと思います。仔犬期、成犬期、老犬期のフード選びのポイントをご紹介します。
仔犬期のフード選びのポイント
体をつくっていくとても大切な時期です。できるだけタンパク質や脂肪分が高く、ビタミンやミネラルなどのバランスが取れたフードを選びましょう。乳酸菌が配合されていると免疫力アップにつながるのでなおいいですね!
成犬期のフード選びのポイント
成犬になると「太りやすい体質だ」「下痢をしやすい」など愛犬の健康上のクセみたいなものがわかるようになってきます。よく飛び跳ねるなど元気に動く愛犬にはグルコサミンなどの関節ケア成分が配合されているもの、去勢や避妊をして食欲が増した愛犬には低脂肪のものなど、状況に応じて変えてみましょう。
老犬期のフード選びのポイント
運動量や筋肉量、消化能力も低下してくる老犬期は、低脂肪で消化にやさしいものがおすすめです。少し柔らかめの便が出るようなフードだと、ふんばる力が弱ってきた愛犬にも負担がかかりません。
時にはドライフードよりもウェットフードが活躍
お肉がたっぷり入っているようで香りも強いウェットフード。好き嫌いが激しい犬でも喜ぶことが多く、あまりの美味しさにウェットフードしか食べなくなってしまう犬もいるほど。これは飼い主にはちょっと困りものですね。
ウェットフードはドライフードよりも1回の給餌量が多く費用がかさみます。開封後の酸化も早く歯も汚れやすくなるので、乱発せずに使いどきを見極めるのが肝心です(=゚ω゚)ノ特別な日のお祝いや、ドライフードでは対応できないときに使用しましょう。
ダイエットとして
ウェットフードには肉類がたくさん入っているように見えて実は成分の大部分は水。100gあたりのカロリーをドライフードと比較するとよく分かりますが、ウェットフードの方がずっと低カロリーです♪
ドライフードを減らしたぶんウェットフードを乗せれば、摂取カロリーが押さえられる上に量を食べられ、しかも美味しいという食いしん坊犬にはたまらないダイエットができます。
歯が弱ってしまった時
歯が弱ってしまった老犬や、お口のトラブルで痛みがあるような時にもウェットフードは便利。ペースト状のものなら噛む必要がなく、負担を減らしてあげられます。
病中・病後やお薬を飲ませたい時
夏場の食欲が落ちる時期や加齢で食が細くなってしまったとき、病中・病後などは食いつきのいいウェットフードでしっかり食べさせましょう。サプリメントや薬を飲ませる時にも混ぜてごまかせるので便利です。
保存食として
緊急時用の保存食としてドライフードだけではなくウェットフードも常備しておくと安心です。飲み水が不足しているときでも水分を補えますよ。
ドッグフード選びは健康の要!愛犬に合ったものを探し続けよう
食生活を正せば体の調子が良くなるのは人も犬も同じです。まずはプレミアムフードを選ぶことが健康維持のキーになるとお分かりいただけましたか?
もちろんリサイクルフードやエコノミーフードを食べながらずっと元気でいる犬もいます。逆に、プレミアムフードを与えていても病気になってしまう犬もいます。それでもできるだけ体にいいものを与えたい、病気のリスクを減らしたいという方は、説明した選び方を参考にフード探しの旅を続けてみてください(‘ω’)ノ
いち愛犬家として、世界中の犬が健康でいてくれることが私の願いです(^_-)-☆
最後に…新しいフードを試す際は、これまでのものと混ぜながら徐々に切り替えることをお忘れなく!