目次
作り置き手作りごはんとは?
普段、私たちが食べている食材で作る愛犬のためのごはんです。
特別な知識や技術はいりません!現在、手作りごはんを調べて、挑戦しようとしている方は色々な理由をお持ちだと思います。
「高齢になってごはんを食べなくなってきたから手作りごはんなら食べるかも」
「療養中で手作りごはんをすすめられたからやってみようかな」
そんな方達がすぐに出来る作り置き手作りごはんをご紹介したいと思います。
手作りごはんで最も大切なこと
まずはじめに私が9年間、手作りごはんを作り続けてきたなかで最も大切にしてきたことは、「愛犬が喜んで食べる食事を作る」ということです。
この記事ではこれから手作りごはんのレシピや食材の紹介、食材の選び方、手作りごはんにはどんな効果があるのか、など様々なことをご紹介していきますが「愛犬が喜んで食べる食事」を大前提としています。
どんなに手間をかけても、身体に良いものでも喜んで食べてくれなければ意味がないと思っています。「愛犬が喜んで食べる食事」にちょっとしたコツを加えることで「無理なく毎日続けられ、愛犬が喜んで食べる食事」に変えることができます。その方法をこれからお伝えしたいと思います。
手作りごはんで得られる効果
手作りごはんはその子に合わせた食材を使うことで口臭、体臭、便臭の改善から老化防止そして病気の改善をさせる効果があります。それぞれを詳しく説明していきたいと思います。
手作りごはんの効果
- 体内環境の改善
- 老化防止
- 体臭、口臭、便臭が減る
- 膀胱炎、尿路結石の改善
- アトピー性皮膚炎、アレルギーの改善
体内環境、病気の改善、老化防止も
手作りごはんには「体内環境を整える」ということができます。手間をかけて手作りごはんを作ってその程度か…と思われる方もいると思います。
しかしこの「体内環境を整える」ことはとてもとても大切なことなのです。
人は体温が低いと免疫力が低下し体調を崩しやすい。という話は皆さん1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
実は犬も全く同じなのです。
免疫力が低下すると体調を崩しやすくなり、疲れやすくなり、アレルギーを引き起こしやすくなります。もし体内環境が整っていない状態で何かしらの治療をしていた場合、治す力を最大限発揮出来ていない場合があります。
なので体内環境を整え、自己免疫力を高め、治療中の子は治す力を最大限発揮できるように、健康な子は健康維持、老化を防ぐことて手作りごはんにはその手助けをすることが出来るのです!
体臭、口臭、便臭が減る
手作りごはんを初めて一番最初に飼い主さんが気が付く変化は「臭い」ではないかと思います。
私自身、今でも鮮明に覚えているのですが手作りごはんを初めて2週間目位にペットシートにしてあるウンチの存在に気づけなかったのです!!
以前だったらウンチを見ていなくても、少し離れた場所にいても臭いで気づいていたウンチの存在に同じ部屋でテレビを見ていたのに気づけなかったんです!!
この衝撃はワンちゃんと生活している方には分かって頂けるんではないかと思います。
食べていたフードのせいか、生臭い口臭も気になっていたのですが手作りごはんを始め2週間程でほとんど口臭がなくなりました「私の鼻がおかしくなったのか?」と愛犬の口の臭いをクンクンとかいでいたほどです。
膀胱炎、尿路結石が改善される
尿路結石とは尿の通り道、腎臓〜尿管〜膀胱〜尿道 に出来る石のことを尿路結石と呼びます。尿路結石の元となる石は腎臓で作られます。その石が尿の流れや体の動きで移動します。石が止まってしまった場所で呼ばれる名前が変わります。(尿管結石、尿道結石など)
この石が尿路を塞ぐことによって激しい痛みや感染などを引き起こし腎臓自体の機能を悪くする可能性もあります。
ちなみにこの結石が起こる原因ですが色々な要因が複雑に絡んでいて、原因がこれだ!とは言い切れないということです。
私は以前、腎盂腎炎に罹ったことがあるんですが…1週間程入院しました…
とにかくとにかく辛かったです。あの経験をしてから「膀胱炎」というワードに異常に反応するようになりました。
「たかが膀胱炎」と思う方もいるかもしれませんが「されど膀胱炎」です。
尿路結石と膀胱炎に必要なのは水分
尿路結石と膀胱炎の治療、再発防止に必要なものは「水分補給と食事」だと言われています。簡単なことですがとても大切なことです。
手作りごはんは水分量の調節が出来るうえ、栄養管理が出来るので尿路結石や膀胱炎を患っている子にはとてもおすすめです。私の愛犬の膀胱炎も手作りごはんを食べることにより症状が通常より早く改善し(もちろんお薬も飲んでいました)それ以来再発していません!
手作りごはんは「膀胱炎、膀胱結石」「アトピー、アレルギー性皮膚炎」にとても有効だと思います。現在悩まれてる方がいるようでしたらぜひ試していただきたいです!
アトピー性皮膚炎やアレルギーが改善される
動物病院に勤務していた頃、愛犬と出勤しているスタッフも多かったので私の愛犬、スタッフの愛犬の分の手作りごはんを持参しみんなに食べてもらっていました。
そうすると手作りごはんを食べていた犬種の違う5頭全員に変化が見られました。約2週間ほどで便臭、口臭が薄くなり、脂臭い体臭もなくなり、おしっこが沢山でるようになり、何よりアレルギー体質だった子は目、口、耳、体の炎症が治まってきたのです。
その子は長年、アレルギー体質に悩んでいました。時にはステロイドを使用しなければならない位の状態でした。
たった2週間でステロイドや抗生剤も使わずに毎日食べる食事だけでこんなにも改善がみられるなんて。と、その時改めて手作りごはんは毎日続けられなければ意味がない。もっと簡単にできる方法を。と作り置きできる手作りごはんを考えるようになりました。
難しい栄養価計は必要ありません!!
手作りごはんを作って見よう!と思って最初に立ちはだかる壁は「栄養価計算」だと思います。とにかく面倒くさいんです。「栄養価計算で心が折れて諦めました」という方をたくさん見てきました。
私もこの栄養価計算、本当に苦手です。そもそも不思議だと思いませんか?
「私、栄養価計算された食事なんて食べてきてないけど健康に成長してる」
「家族にも適当にバランスをみて食事だしてるけどみんな健康だ」
私はこれが全てだと思います。「適当なバランス」で大丈夫なのです♩
ぜひ、作り置きにしましょう!!
手作りごはんはぜひ、作り置きにしましょう!!
毎食、毎食、メニューを考えて、食材を切って、火を使って…お洒落なカフェのような手作りごはん。面倒臭くて、恥ずかしながら私は数日しか続かなかった経験があります。
なのでこれから手作りごはんを始められる方、すでに始められてる方にはぜひ、手作りごはんは作り置き出来る、その方法を知っていただけたらと思います。面倒だった手作りごはんが驚くほど簡単にできるようになります。
- 作り置きは冷凍保存が鉄則
- 1週間分を目安にして
作り置きは冷凍保存が鉄則
私の作り置き手作りごはんの鉄則は「冷凍保存」です!冷蔵保存ももちろん可能です。ですが冷蔵保存だ食品の品質上、大体3日間で食材を使いきらなければなりません。
食材によっては2日で使いきらなければ…なんてこともありました。そうすると毎日ではないものの頻繁に手作りごはんを作り足さなければならなくなります。
それって…「面倒くさい。」
はい、面倒くさいことはすぐに省きます!!なのでそれ以来、私は「冷凍保存」を鉄則としています。
1週間分を目安にして
作り置き手作りごはんは「1週間分を目安」がおすすめです!
1週間以上冷凍保存をしていると特にお肉やお魚は確実に味が落ちます。バサバサで味もなく、美味しくなかったです。(毎回ではないですが手作りごはんを試食しています)
愛犬2頭も食いつきが悪く、しぶしぶ食べている感じがしました。なにより、1週間分以上の手作りごはんを冷凍保存しようとすると…「冷凍庫パンパン問題」が発生します。何も入りません。食材宅配サービスが来た日は絶望ものです。そんな経験を何度か繰り返し「食材品質上の問題、冷凍庫の問題」を考慮し「作り置き手作りごはんは1週間分を目安に」というマイルールができました。
それぞれの食材に合ったおすすめの保存方法
ここからはそれぞれの食材に合った保存方法をご紹介したいと思います。
麺類やお魚、お肉は保存する量が多いので深さのある容器で保存をするのがおすすめです。この時、麺類もお肉、お魚も、「なるべく細かく」してから保存するとごはんを準備する際にすぐほぐれ扱いやすいです。
野菜スープや水気が多いものは「深さが浅い」容器がおすすめです。重ねて保存することが出来るので場所も取らず、分割数も好きなように決められるのでとても使い勝手がよくおすすめです。
我が家ではこのような容器を使用しています。
作り置き手作りごはんのメリット・デメリット
作り置き手作りごはんのメリット
- 毎回のごはんの準備が楽
- 体内環境が整えられる
- 水分が取れる
- ごはんへの食いつきが良くなる
- 栄養バランスを調整できる
- 老化防止
- 病気予防
- 体臭、口臭、便臭が減る
- 毛艶が良くなる
- 膀胱炎、膀胱結石が改善される
- アトピー性皮膚炎やアレルギーが改善され
作り置き手作りごはんのデメリット
- 作る手間がかかる
- 冷凍庫内の場所を取る
手作りごはんを始める前に準備すること
手作りごはんを始める前に以下の準備をしましょう!
- 愛犬に必要なごはんの量を把握する
- 体重、体型のチェックをする
- 食材選び
- 保存容器の準備
①愛犬に必要なごはんの量を把握する
1回の食事量は愛犬の頭のハチ部分を目安にします。犬の頭のハチの大きさと胃の大きさは大体同じくらいだと言われています。(ハチとは頭の横の部分の1番出っ張っているとこ)触ってみてもよくわからないな…という方は
「耳の付け根あたりから上の部分」と覚えてみてください!ピンク色の部分が「ハチ」の部分となります。
心配な方には簡単に出来る犬専用栄養計算アプリがおすすめ
手作りごはんの作り方の本題から少しずれてしまい申し訳ないのですが手作りごはんに挑戦される方の中には目分量だけでは不安という方もいらっしゃると思います。
そんな方には「犬専用栄養計算アプリ」がおすすめです!体重、ライフステージ、年齢を記入するだけで必要なカロリー数が簡単に計算できるとても便利なアプリです。目分量に慣れるまで使ってみるのもおすすめです。
犬専用計算アプリUGpetcomこのアプリは7歳以上のシニア犬の場合「シニア犬はエネルギー要求量が低くなるため、7歳以上の場合には通常より5%減らしています。」とシニア犬用に計算をしてカロリー数を出してくれます。
②体重、体型のチェックをする
犬の体型はボディコンディションスコアといって下の図のようにおおまかに5段階に分けられることができます。
犬の理想体型は「ボディコンディションスコア3」だと言われています。このボディコンディションスコア3の体型を基準にして簡単な体型チェックを行いましょう。
引用「環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/6.pdf
簡単な体型チェックのやり方
体型のチェックはスキンシップをとりながらとても簡単にできるのでぜひ普段から行ってみてください。
痩せすぎ、痩せ気味 |
背骨、横腹を触ったときに脂肪を感じず骨の太さ、形などがはっきりと分かる。 |
理想体型 |
同じように触ったときに骨の上に適度に脂肪が乗っていて滑らかに凹凸が感じられるようであれば理想体型です。 |
肥満気味 |
同じ様に触っても(特に横腹)凹凸が感じられない、指に力を入れて肋骨を探さなければならない場合は肥満の場合があります。 |
痩せすぎ、痩せ気味 |
背骨の隆起、横腹の肋骨の凹凸が簡単に見られる。骨が浮き出ている。 |
理想体型 |
上から見たときにウエストがなだらかにくびれている、 |
肥満気味 |
上から見たときにウエストのくびれがなく首からお尻までが長方形のようなスタイル |
長毛の子やフワフワなスタイルにしている子などは見た目の体型チェックが難しいと思いますので触って行う体型チェックをメインにしてみてください♩
身近にある食材で作り置き手作りごはんを作ろう
<タンパク質と炭水化物とスープの割合の写真>
ここからは手作りごはんに使える身近な食材をご紹介したいと思いますぜひ参考にしてみてください!
タンパク質、炭水化物、野菜スープの割合は?
4:タンパク質
3:炭水化物
3:野菜スープ
4:3:3の割合がおすすめです!
など 体調、ライフスタイルにあわせて割合を変更 上記で4:3:3の割合がおすすめです!と書きましたが太り気味の子は炭水化物を少なく激しい運動をした後は疲労回復、筋肉の回復のためにタンパク質を多く水分を積極的に取らない子は野菜スープを多く、などその子にあった割合にかえてあげてください。 その日のその子の状態に合わせてごはんを調節できるのが手作りごはんの良い所です!
刻む大きさは我が家のトイプードルの場合ですとニンジンは薄さ2.3ミリ、大きさ5ミリ位を目安にしています。 ブロッコリーは最初から刻み過ぎるとつぼみの部分がボロボロになり大変なので適当な大きさに切り、茹でて柔らかくなった時にお玉で潰したりごはんの用意をする時に大きいものが残っていたら潰したりしています。 キャベツや小松菜の様な葉物は1センチ未満を目安にしています。 全く1センチ未満じゃないですね!この位の大きさでも大丈夫です!! もっと楽な方法はないかとプロセッサーを試したことがありましたが… 大きな塊が残ってしまいその塊を無くそうと一所懸命になっていたら他の部分が細かくなりすぎてしまい野菜ジュースになってしまった経験があるのでこの段階だけは包丁で地道に頑張っています。 薄型のタッパーに流し込みしばらく放置し粗熱を取った後、冷凍庫にしまいます。こんな感じてドバッーと流し込むだけです!
完全に固まった後、容器ごと取り出し少し自然解凍をさせます。(いつもは10~15分位放置させています)。まだカチンコチンの状態です。
シャリっとシャーベット状になったら取り出しやすいようにナイフで切れ目を入れます。その子の野菜スープの使用量に合わせ6分割でも8分割でもお好きなように分けてください。 この時、包丁で切れ目をいれると容器まで傷つけて割れてしまうのでナイフの使用をおすすめします。
この様にナイフでシャリシャリと分割します。私はいつも8分割に切って保存しています! 我が家は8分割にして1頭につき1日1個使用しています。(朝、夜 ½個ずつ) 同時進行でタンパク質の作り置きもしてしまいましょう! 今回作った野菜スープとササミにごはんを盛り付けるとこんな感じになります。ゴマがあったのでゴマをふりかけてみました! 電子レンジでOK! だけど…電子レンジだと解凍出来てない、熱すぎるなどうまくいかないことが多々あり… ここからは自己責任でお願いしたいのですが、我が家では次のごはんを数時間前に取り出し、ある程度に自然解凍させてから電子レンジでチンしています。 そうすると20~30秒温めればベストな温度になります 発酵食品には腸内細菌を増やし腸内環境を整え免疫力をアップしてくれる作用があります ヨーグルトは単に免疫力を高めるだけではなく起きてしまった過剰な反応落ち着かせる働きがあるのでアレルギーやアトピー性皮膚炎の子にも効果があります。 体温が下がると血液の流れが悪くなり免疫力が下がります。そのような体は人同様に発ガン体質になる可能性があると言われています。 体温が1度あがると免疫力は5~6倍アップするといわれています。体を温める食材はぜひ、手作りごはんに使いたい食材です。 また鶏のタンパク質には必須アミノ酸がバランスよく入っています。 アミノ酸の一部、メチオニンは肝臓に脂肪が溜まるのを防いでくれます。 そして特に注目したいのはきのこに含まれるB⁻グルカンという成分です B⁻グルカンは白血球の機能を高めてくれる作用があるため免疫力アップにうってつけな食材です 煮込んだスープに有効な成分がたっぷり出ています。 ネギ類を食べて貧血を起こしてしまう場合があります。 個体差にもより食べても大丈夫な子もいれば、少量口にして亡くなってしまう子もいます。なので積極的に食べさせたい食材ではありません。 チョコレート またチョコレート以外のお菓子も糖尿病や肥満の原因となるので与えないようにしましょう。 甲殻類で取れる栄養は他の魚からも取れる栄養成分です 個体差があると思いますが念のため避けたほうがいいかもしれません。 ごはんの中には入れることはないとは思いますが未だに「キシリトール入りガム」という犬用ガムを見かけることがあります。 そのようなガムも個人的にはおすすめしません! 手作りごはんのいいところそれは「愛犬に合った、愛犬の好きな食材を選び、栄養バランスを管理できること」だと思います。 人同様、好みが分かれるのが納豆です。たまたま冷蔵庫にあまっていた納豆を発見したので、最後のトッピングにかけたのですが「一切食べず」どうやら我が家の愛犬は納豆の臭い、ネバネバが苦手なようでした。その時は納豆にお湯をかけ、臭いとネバネバを取って与えていましたが今はやっていません! 代りになる食材は沢山あるので苦手な食材を無理して与えることはやめました。 今は納豆の代りにナチュラルチーズをパラパラとふりかけています。納豆との食いつきの差に驚かされました これは私の勉強不足による失敗です。我が家の愛犬は「シュウ酸カルシウム結晶」というものが原因で膀胱炎になってしまったのですがほうれん草にはこの原因ともなる「シュウ酸」が多く入っています。茹でた時の灰汁にシュウ酸が出ているのでゆで汁は捨て、茹でたほうれん草をしっかり水で洗えば問題はないのですが、基本的に尿路系に疾患がある場合はほうれん草を積極的に取ることはおすすめされていません。 なのですが…ほうれん草は体にいい!! 安易に考え、勉強不足もあり、1か月間野菜スープに使い続けていました。 体に異常がでなかったのが救いでしたがこの一件からより詳しく食材、食材と病気の関係性を勉強するようになりました。 手作りごはんを始めた当初あまりにもバクバクとたべるので「まさかごはんが足りてない?」と思いごはんの量を増やし、体重が急激に増加してしまったことがあります。手作りごはんが美味しくてたくさん食べたかったようです! とても嬉しかったですが…そのあとごはんの量を微調整しベスト体重に戻しました。 ごはんを作り、愛犬に嫌いな食材があった場合は無理に苦手な食材を使わなくても大丈夫です!特に療養中の愛犬を飼われている方は熱心に取り組みすぎて愛犬が苦手なものでも体にいいと聞くと頑張って食べさせようとしてしまう方も多いです。 そこで無理をして「食べさせよう」と頑張るとお互いストレスになってしまいます。 代用出来る食材は身近にたくさんあるので色々試しながらぜひ愛犬の好きな食材を探してみてください! これは手作りごはんの子だけではなく全ての子に言えることなのですが健康そうに見えていてもぜひ、年に1回健康診断を受けてください!!健康に見えていても血液検査で異常値が出たりすることは多々あります。 症状が出てから病院に来られる方の中には… 「元気だったから健康診断を受けたことがない」 という方もいますが言葉を話せない分、今愛犬の体はどういう状態なのかをしっかり把握することも飼い主の責任だと思います。 少し話がそれますが愛犬の健康診断で血液検査を受ける際は「朝食を抜いて血液検査を受ける」ことをおすすめします! ご自身の健康診断の時を思い出してください。当日、絶食していませんか?検査の内容によっては前日、当日と絶食の場合もありますよね?タンパク質
炭水化物
野菜、海藻
くだもの
今日から出来る!簡単作り置き手作りごはん
どの位の大きさに切る?
ニンジン
ブロッコリー
小松菜
キャベツ
保存方法は?
完全に凍った後に少し解凍し、切れ目を入れて分ける
(汚くてすみません…)タンパク質、今回はササミにしてみました
今回はスーパーで安売りをしていた鶏のササミを使いました。ササミはただ茹でただけです!我が家は1頭につき約1日1本使います。
粗熱が取れたら手で割いて細かくし冷凍します。この時に筋を軽く取ると楽です!完成です!
白いごはんは朝ごはん、夜ごはんの残りでも冷凍ごはんを使っても大丈夫です!手作りごはんにぜひ使ってほしい食材
発酵食品
納豆
血栓を溶かし、血液をサラサラにする働きがある。コレステロールや血圧を下げる効果がある。
ナチュラルチーズ
脂肪の燃焼を促すのでダイエット中の子におすすめ。ビタミンA、ビタミンB2、カルシウムが豊富。
ヨーグルト
腸内環境を整え便秘や下痢を改善させる効果がある。
ビタミンB,乳酸菌が豊富
体を温める食品
ニンジン
ビタミンA、ビタミンC、カリウムが豊富。
感染症予防にも効果があります。
かぼちゃ
ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、カリウムが豊富に入っています。
また抗発がん作用、呼吸器系統を守る働きがあると言われています。
レンコン
ビタミンC、タンニン、カリウムが豊富。
タンニンには抗酸化作用、コレステロール減少、抗がん作用、消炎作用がありとても万能な食材です。粘膜を強くする食品
ニンジン、カボチャ
共にビタミンAが豊富に入っている食材です。
ビタミンAは粘膜を強化する働きと免疫力を高める作用があります。老齢、ダイエット中、病後の子におすすめな食材
鶏むね肉、ささみ
鶏むね肉、ささみは皮を取り除いて使用することで脂肪をカットしつつタンパク質をしっかりと取れるのでおすすめの食材です。
免疫力アップの効果も期待できる食材
きのこ
きのこには腸の働きを整える食物繊維が多く含まれています。
海藻
フコイダンと呼ばれる海藻特有のヌルヌル成分にはガン細胞に対し強い攻撃力があると言われています。他にもカルシウムやビタミンCも豊富に含まれています。
きのこ、海藻はぜひ細かく刻み煮込んで使用してください!
犬に食べさせてはいけないもの
ネギ類
ネギ類には赤血球を壊す成分が入っているため
チョコレートに含まれるテオプロミンという成分は心臓や中枢神経系を刺激し下痢や痙攣、最悪の場合、死に至る場合もあるのでネギ類同様与えないようにしましょう。
消化の悪いもの
甲殻類は消化がされにくい食材のため下痢の原因になることがあります。
キシリトール
キシリトールはインスリンを過剰に分泌させ低血糖や肝障害を引き起こす可能性があります。
その子に合った好みの食材、栄養を選んで
好き嫌いが分かれる納豆
尿路疾患の子は気を付けて欲しいほうれん草
食べすぎて急激に体重が増えてしまった
代用出来る食材はたくさんある
年に1回は健康診断を
「まだ若いから大丈夫だと思っていた」健康診断で血液検査を受ける時のコツ
食事のあとは急激に血糖値、中性脂肪の値があがります。他の検査項目にも多少影響が出て来ます。この時に採血をしても本来の正常な値が計れないんです。
動物病院でよくあるのが血液検査の結果が出た後に獣医師が、「中性脂肪の値が高いね…ごはん食べてきた?ごはんを食べて値があがるんだったらいいんだけど、中性脂肪の値が高いって甲状腺の病気とか疑いあるんだよね。じゃあ、もう1回採血しなおそう!今度は朝ごはん抜いてきてね」
ここで初めて「血液検査するときは朝ごはん抜いてね」と言う獣医師がとても多いです。
獣医師はさらりと言いますが再検査は飼い主さんにも愛犬にも負担がかかることだと思います。なので本来の正常な値をしっかり計るためにも、必要のない再検査をしないためにも「血液検査の際は朝食を抜いて」受けてみてください。この事は意外と知らない飼い主さんが多いと思い本来の作り置きごはんとは関係ないことですが知っていただきたく記載しました。
さいごに
とても長くなってしまいましたが最後までお読みいただきありがとうございました。「手作りご飯は面倒」「手作りご飯は難しい」そう思われてる方が「意外と簡単そう」「これなら出来る」そう思っていただけたら嬉しいです!
今までスタンダードな手作りごはんの他にも膀胱炎、アトピー、アレルギー性皮膚炎、腎臓、肝臓、腫瘍性疾患、など色々な病気に食からアプローチをしてきました。
私は「ごはんで全ての病が治る」という考えは持っていません。
必要ならば薬を飲みながら、より、薬の力が発揮できるように、食べ物で体内環境をしっかり整えてあげる。そして特に療養中のワンちゃんには食べる喜び、幸せを感じて欲しい。ということを大前提で手作りごはんを作ってきました。
回を追って、療養中の愛犬用の手作りごはんレシピもご紹介できたらと思います。