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トイプードルは明るく賢い性格!性別で特徴が違うことも
トイプードルは明るい性格で人懐っこいわんちゃんです。初めて会う人にも喜んでしっぽを振ってあいさつに行くような社交性があります。
人との触れ合いが大好きなので、いつも側にいてくれる飼い主さんには特に深い愛情を示してくれますよ。
またトイプードルはとても賢い犬種として知られ、知能の高さは79種類のわんちゃんの中で第2位という研究データ※が出ているほど!
※参考文献:The Intelligence of Dogs(心理学者スタンレー・コレン著)
そのため飼い主さんがしっかりと優位性を示せば、教えたことをどんどん覚えて指示を聞く従順なわんちゃんです。
そんなトイプードルですが、ホルモンの影響で性別により性格に違いが出ることもあるといわれています。
■性別による性格の違い
・オス
…甘えん坊、警戒心が強い、攻撃性が強い
・メス
…自立心が強い、慎重、マイペース
オスの攻撃性は群れを守るという本能から起こりますが、去勢により抑えられることもあるといわれます。
またメスは出産や育児をする本能から慎重に行動する傾向があるといわれていますが、オスとは違い、避妊手術による性格の変化はほとんど見られないようです。
ただ、性格は育った環境も影響しますので、次章ではトイプードルの飼い主さんに聞いた愛犬の性格を紹介します。
実際はどんな性格の子がいるのか見ていきましょう!
100人に聞いた!トイプードルの本当の性格
INUNAVI編集部では、トイプードルの性格が本当に噂通りのものなのかを調査するため、飼い主さん100人にアンケート※を行いました。
※トイプードル(ティーカップ・タイニー含む)の性格に関するアンケート
トイプードルの基本的性格である「活発・明るい・愛情深い・従順」のうち、愛犬に当てはまるものを選んでもらったところ、最も多かったのは「活発」という結果に!
【愛犬の性格は?】
トイプードルの元気に走り回るイメージ通りですね。ただ従順という回答が1割と最も少ないところを見ると、やんちゃな子が多く、賢いがゆえにしつけがなかなか難しいのかもしれません。
このあと「活発・明るい・愛情深い・従順」について、それぞれの具体的なエピソードを紹介しますので、どんなトイプードルがいるのかさらに掘り下げていきましょう。
「活発」と回答した方のエピソード
「活発」と回答したトイプードル43頭のうち、ほぼ半数が知らない人にもすり寄っていくほど遊び好きとコメントしていました!
また、家でも外でもとにかく動き回っている様子が伝わるエピソードが多く見られました。
わんちゃんとアクティブにたくさん遊びたいという方には、ぴったりな犬種です。続いては、明るいと回答した方のエピソードを紹介します。
「明るい」と回答した方のエピソード
「明るい」という回答にも人懐っこい子が多いと感じましたが、こちらは人だけではなく犬も好きというエピソードが多数ありました!
明るい性格で他のわんちゃんとも友好的に接することができるトイプードルなら、ドッグランやドッグカフェなど一緒にいろいろな所へお出かけしたい方にもぴったりです。
続いては、愛情深いと回答した方のエピソードを紹介します。
「愛情深い」と回答した方のエピソード
「愛情深い」わんちゃんには甘えん坊が多く、中には人見知りで家族にしか心を許さない、やや内弁慶といった子もみられました。
愛犬とはずっと触れ合っていたいという方には、甘えてくれるトイプードルがぴったりですね。
続いては、従順と回答した方のエピソードです。
従順と回答した方のエピソード
「従順」という回答では、賢くお利口の他、怖がりや寂しがりのわんちゃんが多い傾向がありました。中には、他の犬や子供が苦手という子も。
おとなしくていう事をよく聞くけど、ちょっと寂しがり屋というトイプードルは守ってあげたくなるような可愛さがありますね。お留守番があまり長くない家庭にぴったりです。
それでは最後に、番外編としてちょっと面白い性格のトイプードルを紹介します。
こんな面白いエピソードも!
トイプードルの賢さや活発さがちょっと面白いかたちで現れているわんちゃんを紹介します。
いかがでしたでしょうか?今回の調査では、活発なトイプードルが最も多いという結果になりましたが、活発や明るいといった性格の中にもそれぞれ個性があるとわかりました。
次章からは、よりトイプードルについて理解できるよう歴史や特徴、飼い方を紹介していきます。
トイプードルの性格に関する歴史や特徴
トイプードルは、スタンダードプードルを小型化した3種類の犬種(ミディアム、ミニチュア、トイ)のひとつで、16〜17世紀頃誕生したといわれています。
はっきりとした原産地はわかっていませんが、ドイツ兵がスタンダードプードルをフランスへ持ち込んだことで人気となり徐々に小型化が進んだため、フランス原産の犬というイメージが強いようです。
トイプードルはフランスで貴族や王族の寵愛を受け、愛玩犬としてとても可愛がられていました。
現代のトイプードルが自分の可愛さを知っているかのように人にアピールするのは、高貴な人々に愛されてきた歴史が関係しているのかもしれませんね。
そんなトイプードルの身体的特徴は以下の通りです。
平均体高 | 約24〜28cm |
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平均体重 | 約2〜4kg |
毛色の種類 | ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバー・ベージュ、シルバー・グレー、レッド、カフェオレ、シャンパン、ベージュ |
体型の種類 | ハイオン(四肢が長い)、スクエア(体長と体高が同じ長さ)、ドワーフ(四肢が短く胴が長い) |
かかりやすい病気 | 外耳炎、膝蓋骨脱臼、涙流症、気管虚脱 など |
トイプードルは、上記のように毛色の種類が多いため、色ごとに性格の特徴があると言われることもあります。
「Q4.トイプードルは毛色で性格が違うって本当?」で解説していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
性格をふまえたトイプードルの正しい飼い方
ここからは、トイプードルの性格をふまえた飼い方を紹介します。
知っておくとお世話がスムーズに行きやすくなりますよ。
それぞれについて詳しく説明します。
①食より遊びが優先な性格!食べない時の対策を用意しておこう
トイプードルは遊びが大好きなので、「もっと遊びたい」「まだ触ってもらいたい」などの理由からご飯を食べないことがあります。
その他、もともと小食であったり、頭が良すぎてわがままになってしまいご飯の食い付きが悪いというトイプードルも珍しくありません。
悩んでいる飼い主さんはとても多いので、以下のような食べないときの対策をいくつか知っておくと安心ですよ。
■トイプードルが食べない時の対策例
・愛犬に合った給餌量を計算し変更する
・食べなければご飯を下げるというしつけをする
・愛犬に合ったフードを探し、変更する
・食事の場所の見直しや食事台を使用する
・食事前には散歩でたくさん体を動かす
詳しくは「トイプードルがご飯を食べないのは病気?ワガママ?簡単に見分ける方法!」で紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。
②スキンシップが大好きな性格!ブラッシングは毎日しよう
トイプードルは毛が細く絡みやすいので毛玉になりやすく、ブラッシングで皮膚被毛の健康を維持する必要があります。
わんちゃんの中にはブラッシングが嫌で暴れてしまう子もいますが、トイプードルのスキンシップが大好きという性格を活かせば、ブラッシングは難しくありません。
■ブラッシングを好きにさせるポイント
・飼い主さんの膝の上で抱っこして行う
・やさしく撫でるようにマッサージしてから行う
・穏やかな声で褒めながら行う
・ブラッシング後におもちゃやおやつなどご褒美を用意する
愛犬がなかなかじっとしていてくれないというときは、活発なトイプードルのエネルギーを散歩で発散させてから行いましょう。
ブラッシングは皮膚・被毛のケアができるだけではなく、体に異常がないか確認でき、愛犬とゆっくり触れ合う時間にもなるため、毎日欠かさず行うようにしてくださいね。
③賢く我慢強い性格!カットが必須でもトリミングに慣れやすいから安心
トイプードルは抜け毛が少ない代わりに毛が伸びるのが早く、定期的に毛をカットしないと絡まってしまいます。
最低でも月に1度はシャンプー・カットを行いましょう。
トリミングが苦手なわんちゃんは多いですが、トイプードルは自分が置かれている状況を素早く把握し場に順応するのが上手なので、トリミングに慣れやすいですよ。
また我慢強い一面もあるため、トリミングサロンでは「カットがスムーズにいきやすい」といわれることも。
トリミングサロンにシャンプー・カットをお願いすると、費用は7,000~15,000円程度かかりますが、以下のようなメリットがあります。
■トリミングサロンのメリット
・皮膚や被毛の異変に気が付いてもらえる
・愛犬の毛量や顔立ちに合ったスタイルにしてもらえる
・汚れやすい口回りや足先をお手入れしやすくしてもらえる
トイプードルは性格上トリミングサロンに楽しんで通う子が多いので、飼い主さんも安心して預けられますよ。

④活発だから運動不足に注意!散歩やボール遊びでストレスを解消
トイプードルはとても活発でパワフルな性格なので、家じゅうを猛スピードで走り回ったり、サークルから飛び出さんばかりにジャンプしたり、常にハイテンションという子も多いです。
そのため、毎日朝晩2回、30分程度は散歩に行き、おもちゃで遊ぶなどをして適度に運動させましょう。
ちなみにおもちゃで遊ぶときは、ひとりではなく一緒に遊んであげる方が喜びます。
特に祖先犬が水中作業犬として鴨をくわえて運んでいた歴史から、取ってこい遊びが得意です。「まだ続けるの!?」と飼い主さんが音をあげるほど喜んでくれますよ。
また、散歩や遊びで体を動かすとストレスの軽減になり、無駄吠えや落ち着きのなさ、破壊行動などの問題解決にもつながります。
以下の注意点を守って適度に運動させましょう。
■トイプードルを運動させるときの注意点
・気温に気をつける
…温度・湿度が高い時は熱中症のリスクがあるので避ける
…寒さに弱いので必要に応じて洋服を着せる
・関節に負担をかけない
…フローリングには滑り止め対策をする
…高いところに乗り降りさせない
・時間を決めて遊ぶ
…遊びすぎで脱水を起こす子もいるので長時間は避ける
…飼い主さんが終わりと始まりを決めることでわがままを防ぐ
散歩やおもちゃの他に、ドッグランやドッグプールに行くのもおすすめです。他のわんちゃんと喜んで追いかけっこをしているトイプードルも多いですよ。
トイプードルの性格に関するQ&A
ここからは、トイプードルに関するよくある質問にお答えしていきます。
Q1.トイプードルは他の犬種より飼いやすい?
A.飼い主さんの性格や飼育環境にもよりますが、飼いやすい要素の多い犬種です。
一般的にトイプードルが飼いやすいといわれる理由、飼いにくいわれる理由を並べました。
■飼いやすい理由
・臭いが少ない
・抜け毛が少ない
・賢くしつけが入りやすい
・人が好き
・食費がそこまでかからない
・見た目のバリエーションが豊富
■飼いにくい理由
・トリミング代がかかる
・賢すぎてわがままになることがある
上記の飼いやすい理由に当てはまる犬種は他にもいますが、トイプードルはカラーや体型、大きさなど、見た目のバリエーションが豊富なため、より好みや飼育環境に合った子を選べるという意味でも飼いやすいと言えます。
ただ、「賢くしつけが入りやすい」は「簡単にしつけができる」という意味ではありませんので注意してください。
トイプードルは人が考えていることよりも1つ2つ先を読んで行動できるほど賢いので、「褒められることが嬉しい」ではなく「こうやって褒められた方が嬉しい」と考えて行動することがあります。
飼い主さんが「いけないことはいけない!」と毅然とした態度でいないと、わがままになってしまうのです。
本来トイプードルは警察犬として活躍できるほど従順なので、飼い主さんが上だということをしっかり示してあげれば、指示をよく聞くとてもお利口で飼いやすいわんちゃんです。
Q2.トイプードルを多頭飼いするときの注意点は?
A.必ず先住犬との相性を見てから飼う、多頭飼い後の生活を詳細に想像してから飼う、の2つです。
トイプードルは他の犬とも仲良くなれる子が多いですが、先住犬が新しく迎えたわんちゃんと必ずしも仲良くなるとは限りません。
一緒にいるよう教えてあげることはできますが、ケンカをしたり、どちらかがストレスから体調をくずすこともあるので、相性を第一に考えて飼うようにしてください。
また新しく入ってきた子は、良いことも悪いことも先住犬の真似をします。可愛さも倍、問題行動も倍です。当然病院代や餌代などかかる費用も倍になります。
どちらのわんちゃんも同じようにしっかり面倒を見てあげられるのかよく検討し、「思い描いていた多頭飼い生活とは違った」ということにならないようにしましょう。
Q3.トイプードルのミックス犬の性格は?
A.人懐っこく愛情深いわんちゃんが多いようです。
ミックス犬は純血種よりも個体差が大きいためあくまで傾向ですが、トイプードルのミックス犬の性格をまとめました。
キャバプー (キャバリア×トイプードル) |
人懐っこく愛情深い |
コッカプー (アメリカンコッカー×トイプードル) |
活発で社交的 |
シープー (シーズー×トイプードル) |
賢く愛情深い |
シュナプー (ミニチュアシュナウザー×トイプードル) |
活発で賢い |
ダップー (ミニチュアダックス×トイプードル) |
愛情深く社交的 |
チワプー (チワワ×トイプードル) |
甘えん坊で警戒心が強い |
ポメプー (ポメラニアン×トイプードル) |
人懐っこく好奇心旺盛 |
マルプー (マルチーズ×トイプードル) |
賢く愛情深い |
ヨープー (ヨークシャーテリア×トイプードル) |
人懐っこく甘えん坊 |
ブリーダーなどからわんちゃんを迎え入れると両親犬会えることもあるので、性格を知る参考になりますよ。
Q4.トイプードルは毛色で性格が違うって本当?
A.毛色で性格が変わる傾向があると考える専門家もいますが、あくまで傾向であり化学的な根拠は分かっていません。
毛色で性格が変わるといわれる理由は、
・毛色は遺伝子により決定するものである
・歴史の長い毛色は安定している
・悪質なブリーダーは人気の毛色を多く産ませるために無茶な繁殖することがある
といったことからです。
ただ、どれも性格を決定づけるような明確な根拠はありません。
ちなみに今回INUNAVI編集部が行ったアンケート調査※でも、毛色ごとの性格に当てはまるような子もいれば、そうでない子も多く、一概には言えませんでした。
※トイプードル(ティーカップ・タイニー含む)の性格に関するアンケート
毛色による違いはあくまでも傾向だと考えるようにしましょう。
トイプードルの性格まとめ
この記事では、トイプードルの性格や歴史、性格をふまえた飼い方などを解説しました。
また実際のトイプードルの飼い主さんに聞いた愛犬の性格も紹介していますので、性格には個体差があることもお分かりいただけたと思います。
ですが、どんな性格のトイプードルにも共通しているのは、飼い主さんが大好きだということ。
これからトイプードルを飼おうと考えている方も、すでに家族にいるという方も、たっぷりの愛情を持って接してあげてくださいね♩