愛犬の吐き癖や、突然の嘔吐!!
飼い主としては不安でたまりませんよね(><)
ワンちゃんが吐くには、いくつかの理由と原因が関係しているんです。
今回は、小型犬の中でも人気のヨークシャーテリアが吐く場合について解説してみました。
この記事を読み終える頃には、吐く事に対しての対処法や改善法が分かるはずです!
元気で長生きしてほしいワンちゃんのためにも、落ち着いて対処・病気の予防ケアについて知りましょう。
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目次
ヨークシャーテリアが吐いちゃった!犬が吐く理由とは?
ワンちゃんが吐く行為に関して、実は3つの分類があるんです。
- 嘔吐(おうと)
- 吐き出し
- 嚥下困難(えんげこんなん)
その分類によって理由や原因、対処法が異なります!
嘔吐(おうと)
ある程度栄養を吸収した後に吐いてしまった状態は、「嘔吐(おうと)」になります。
嘔吐の場合、下向きで吐くことが多いでしょう。嘔吐した内容物に対して、ワンちゃんが興味を示すことはありません。
嘔吐で吐き出された食物は、胃や腸に運ばれ消化吸収されているため栄養が残っていないからです。
原因
嘔吐してしまう原因は、次のいずれかが疑わしいでしょう。
- 胃や腸などの消化器官のトラブル
- 腎臓や肝臓のトラブル
特に、ヨークシャーテリアは腎臓トラブルを抱えやすいので注意。
嘔吐は消化しにくい餌でも嘔吐が起こりますので、吐いた後の調子はどうか要チェックですね。
元気そうなら、吐いて落ち着いた後に水を少しずつ飲ませて様子をみましょう。
注意する点
- 吐瀉物から便のような臭いがする。
- 吐瀉物に血が混じっている。
- 吐いた後にけいれんや衰弱がある。
餌を吐いたのではなく、胃液を嘔吐する時は空腹時間が長いことが原因かもしれません。
その場合は食事時間や回数にも注意してあげましょう。
吐き出し(はきだし)
吐く際に力強く勢いがある状態を「吐き出し」といいます。
嘔吐物は未消化の状態にあるため、再度食べようと口にするワンちゃんもいます。
フードの形が残っていたり、塊として出てくる状態です。
原因
吐き出しは次のような理由が考えられます。
- 喉や食道のトラブル
喉や食道への異物感、違和感や胃に何らかのトラブルがあるかもしれません。
早食いで喉や食道にひっかかったり、水を含んだドライフードが胃で一気に膨らんで吐き出すこともあります。
毎回吐いているのか、食事中の様子や餌の量などに気を配ってみましょう。
吐き出しが癖になるワンちゃんもいるので、2日以上続くようなら獣医師に相談を!
嚥下困難(えんげこんなん)
先に説明した2つとは異なる状態が「嚥下(えんげ)」といいます。
嚥下困難とは、食べ物をうまく飲み込めずに吐き出してしまうことをいいます。
うまく飲み込めないのですから、食べ物の栄養は吸収できていません。
食べ物をくわえても口から落とす場合も、嚥下困難の一種にみられます。
原因
嚥下困難は次のような理由が考えられます。
- 口腔・喉・食道のトラブル
- 口のトラブル
喉に違和感、虫歯や口内に傷や痛みがあるなどトラブルが考えられます。
ヒトの加齢と同じで、年老いた犬にも嚥下困難が起こることはあります。
怪我・加齢のどちらの場合も餌が消化できないので、痩せる・衰弱するなどの恐れがあります。早めに獣医師に相談して、口腔内のケガや虫歯対策などトラブル対策してください。
衰弱予防に消化負担が少なく、無理に口を動かして噛まないでも食べられるウェットフードに切り替えましょう。
トラブルが解消されたら適度な硬さの食事に変えてあげましょう。
ヨークシャーテリアは餌を噛まないで丸呑みしちゃう?!
ワンちゃんの「吐く」という行為の中で、ヨークシャーテリアに関係しているのは「吐き出し」です。
なぜ吐き出しが多いのでしょうか。
そこには犬としての習性や、小型犬ゆえの特性が関係していたのです。
餌の丸呑みは犬の習性
そもそも、ワンちゃんが餌やおやつを丸呑みしてしまうのは、「習性」です!
狩りで仕留めた餌を、他の動物に奪われない為に急いで食べる必要があったのです。
丸呑みは野生だった頃の名残であり、ワンちゃんにとってはごく普通の事。
この習性は犬種を問わず共通しているので、小型犬で可愛いヨークシャーテリアであっても見られる行動です。
丸呑みする理由は歯の構造
習性からくる丸呑みの他に、犬の歯の構造も関係しています。
実は犬の歯には、食べ物をすりつぶす働きがありません。
肉を引き裂いたり、離さないように噛みしめたりするための機能なので、あまり咀嚼せずに飲みこみます。
また適度なサイズの丸呑みであれば、犬の唾液量や胃酸の量なら問題なく消化できます。
丸呑み防止は餌を変えよう!
丸呑みで吐き出してしまう場合には餌のサイズが大きい・消化に負担がかかるといった恐れがあります。
ヨークシャーテリアは小型の犬種ですので、餌の粒サイズや柔らかさなどを考えて与えましょう。
ジャーキーや乾燥肉、犬用クッキーなどおやつを与えるときにも、適度にカットしてあげると安心です。
小型犬・子犬など体の小さなワンちゃんは、大きな犬種と比べるとのどや食道が細いです。
丸呑みでの吐き出しや誤飲をしやすいので、与える前に餌のサイズが大きくないか注意してあげてくださいね。
ヨークシャーテリアの習性を考慮した餌の選び方とは?
ヨークシャーテリアにはどのような餌が向いているのでしょうか?
向いている餌の選び方は粒の大きさ・形状・消化しやすい成分に注目!
粒の大きさ
ヨークシャーテリアの成犬であれば、餌の粒は9mm前後くらいを目安にしてみましょう。
粒の大きさは、かみ砕いて飲みこみやすいサイズがおすすめです。
噛まずに飲める小ささでは、使われない歯やあごの筋肉が弱りやすくなります。
歯垢が残り、虫歯にもなりやすいので適度にかみ砕けるサイズを選ぶようにします。
粒の形状
粒の形状も、それぞれで目的が違います。
ワンちゃんの年齢や性質に合わせて形状を選んであげましょう。
ドーナッツ型や薄型の楕円形
特徴:厚みを減らして幅を広げるので、水を多く含ませて消化しやすくできる。
⇒胃酸や唾液の分泌が少なく、水の摂取が少ないシニアタイプに向いています。
円柱型
特徴:かみ砕きやすく、丸呑みしてしまった場合ものどに詰まりにくい。
⇒早食いや丸呑みしやすい幼いタイプに向いています。
キューブや変わった形
特徴:歯にあたるので噛み応えがあり、歯垢を減らす・あごの筋肉を鍛える効果。
⇒虫歯やあごの筋肉が弱るのを予防するので若いタイプ向きです。
穀類不使用
犬はもともと肉食なので、体が穀物の消化に向いていないのです。
【穀物食のリスク】
- グルテンアレルギー
- 皮膚の障害
- 消化不良や嘔吐
- 肥満
犬には肉などのタンパク質消化に使う酵素は多いですが、穀物の消化酵素は少ないのです。
また消化酵素だけでなく、ヒトよりもずっと腸が短いことから穀物を上手く消化できません。
消化以外の問題としては、穀物には糖が多いので肥満などの健康障害が起きやすいです。
ヨークシャーテリアの習性を考慮した与え方とは?
ヨークシャーテリアの修正を考慮した与え方のポイントは全部で3つあります
- 餌の量
- 餌の回数
- 餌の質
これらの詳しい説明をしていきます!
餌の量
ドッグフードごとにカロリーや成分は違います。
月齢・体重・運動量に合わせて、パッケージにある目安量を確認しましょう。
例えば同じヨークシャーテリア向けでも、カロリー・目安量が違います。
100gあたりのカロリー | 1日の給餌量※ | |
ロイヤルカナン | 394kcal | 41~47g |
プロマネージ | 365kcal | 45g |
購入したフードのパッケージ記載や公式webサイトの目安量指示に従って与えましょう。
1日量を1食で与えてはいけない
小型犬は一度に食べられる食事の量が多くありません。
多く入れすぎると残す・食べすぎて吐き出すなどのリスクが考えられます。
餌の変質により、再度食べ始めた際の胃腸への負担や異常を感じて吐いてしまう恐れも考えられます。
膨らんだ餌で胃が圧迫されるので、苦しくなって吐くケースもあります。
ご飯後に吐くときは与える量の調整や、ふやかした餌を与えるなど対策しましょう。
餌の回数
時期 | 1日の給餌量 |
幼犬(~生後6ヶ月) | 3~4回 |
成犬・老犬 | 2回 |
成犬になるまでは、1回の食事量が多くないので1日の目安量を3~4回に分けます。
成犬・老犬なら、1日量を2回程度に分けて与えるようにしましょう。
食べムラがあるときは回数を分けるか、食いつきの良い餌を探してみてください。
回数を増やすと嘔吐防止になる!?
回数を増やすと、1回の量が減ります。
これにより、一気に食べて気管や胃を圧迫した不快感から吐き出すことを予防できます。
空腹の時間が短くなるので、低血糖や空腹状態からの胃液の嘔吐を予防できます。
胃液の嘔吐や、食事直後の吐き出しが多いワンちゃんには効果的な対策方法になりますよ。
餌の質
餌は高タンパクを意識し、良質な肉・魚をベースにしている餌を選びましょう。
コラーゲンやフィッシュオイルなど適度な油脂を含んでいるものがおすすめです。
なぜタンパク質と油が大事なの?
ヨークシャーテリアなどの小型犬は運動量が多くありません。
足腰の筋肉が弱くなりやすく、歳をとると関節部分に障害が起きる傾向があります。
そのため筋肉を維持できるようにタンパク質と適度な油が重要になります。
餌を見直すと今後になりやすい病気の予防にもなりますよ。
まとめ
光沢のある長い毛が魅力的な小型犬、ヨークシャーテリア。
小さい割に食欲も旺盛なので、時折吐き戻してしまうこともあります。
吐いた時の対策・ケアと、餌を吐くときの対策ポイントはこちら!
吐く前の対策ポイント
- ワンちゃんの体質や特徴に合わせた餌の形・大きさを選ぶ。
- 一度に与える量と回数を調整しよう。
- 穀物フリー・低穀物タイプで消化の負担を減らそう。
吐いた後のケアポイント
吐いた時には吐瀉物やその後の体調に問題がないかチェックしてあげて
- 吐いたもののチェック(胃液・未消化の餌・消化した餌など)
- 吐いたものから便臭・血が混ざってなければ様子をみよう。
- 元気がない・よだれやけいれん・2日以上の連続嘔吐の症状があれば病院へ相談!
- 吐いて後に元気なら、少しずつ水を与えましょう。
また、ヨークシャーテリアは腎臓にも負担がかかりやすい犬種です。
餌の見直しで、消化の負担になる成分を少なくして嘔吐や病気の予防ケアをしませんか。
普段の予防ケアから気を配ることで、あなたの愛犬が健康で1日でも長く一緒に過ごせますように。


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